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恋と政治

「恋は熱病のようなものである。それは意思とは関係なく生まれ、そして滅びる。」

これはフランスの小説家、スタンダールの言葉です。気づかぬ内にかかってしまい、いずれ治ってしまう病気に、恋を例えています。

発端は衝動的であり、終焉を迎える。恋愛なんてそんなものだと僕も思います。ちなみに恋と恋愛は同義です。少なくとも男性にとってはセックスの欲求がまずあって、そこに文化的な彩りを加えたものが恋愛活動ではないでしょうか。結婚は子育てや生活の側面が含まれるので、恋愛とは別物だと思っています。

「やりたいだけでしょ?」なんて女性からの言葉には、口ではどう繕おうとも、全面的に肯定です。


マスメディアによる自民党批判も、ネットメディアによる民主党批判も、似たようなものではないかと思っています。どちらの意見も、恋も、みな衝動的で、瞬間的な発作のようなもので、継続性がない。正確に言えば、メディア自体ではなく、メディアに影響される大衆が、盲目的な恋をしているような状態になっている。

政治や選挙に何を求めるかは個人の自由ではありますが、衝動的な意思決定はすべきではないと思います。内容をよく吟味し、個々の思想や立場と照らし合わせる必要があるでしょう。今回の選挙の自民党のキャッチコピーにこうあります、「日本を考える夏にしてください。」見る、知る、で止まらずに、考えることが不可欠ではないでしょうか。

自分の頭で考えた上での意見なら、大いに尊重されるべきだと思います。でも、そうでない、ただメディアの情報を鵜呑みにしてしまっているのならば。中身のない相手とは一度セックスしてしまえばそれで終わりですが、選挙で選ばれた相手とは4年もお付き合いしなければいけないのですから。政治は恋のようであってはならないのです。


僕はテレビをあんまり見ないし、ラジオではその手の話題が少ないので、政治的な話題に接するのはネットメディアぐらいなのですが、そのせいもあってどうしても民主党は支持出来ませんでした。

でも、先日この記事を読んで、民主党政権もありかもしれないと思うようになりました。リンク先は「ネトウヨが民主党支持の親子に話をきいてきた」というタイトルのブログエントリーなんですが、極めて冷静で理知的な民主党支持者の意見が聞けます。

ちなみに民主党の支持母体の一つである日教組の政策提言の中に、メディアリテラシー教育があったりします。マスメディアの自民党批判なんて鵜呑みにしちゃいけませんものね、なーんて。
by seijiseiji8 | 2009-08-26 07:17 | 雑記